開催風景|アンケート結果(PDF A4 11頁 約394KB)
主催 | 土木学会関西支部 |
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協力 | 兵庫県、西宮市、阪神電気鉄道(株)、阪神高速道路(株)、(一財)阪神高速道路技術センター |
日時 | 2015年11月7日(土)13:00〜17:00 |
参加者数 |
71名 |
■はじめに
土木学会関西支部市民幹事会では、2015年度の一般市民見学会を「土木構造物現場見学会 −阪神・淡路大震災から20年−」と題して、兵庫県、西宮市、阪神電気鉄道(株)、阪神高速道路(株)、(一財)阪神高速道路技術センターのご協力を得て、普段、なかなか見ることの出来ない土木工事の現場等の見学会を実施しました。 本年は、阪神・淡路大震災から20年の節目の年です。この節目に被災した阪神高速道路の構造物を展示している保管庫を見学し、当時の構造物がどのように損傷・倒壊したのかを知るとともに、市街地を分断している踏切をなくすことで、慢性化している交通渋滞を解消させ、安全で快適なまちづくりを目指して施工されている、鉄道高架の工事現場、さらに、甲子園駅を見学し、土木をより身近に理解していただくことができました。 | |
■震災資料保管庫
まずはじめにプレゼンテーションルームで阪神・淡路大震災があったあの日、どのような事があったのか、阪神高速道路ではどのような被害があったのか、またどのように復旧させたのか、についてのDVDを鑑賞していただきました。 震災時に第一線で現場を指揮された阪神高速道路のOB様の方から、震災直後の状況ならびに復興の状況を、わかりやすく説明していただきました。 展示品については各構造物がどうしてこのようになったのかOB様の説明を熱心に耳を傾け、また実際に損傷した構造物を手で触れて地震の被害の大きさを体験していただき、震災はいつ起こるか未だに予測が不可能な中、土木の技術で人と公共施設を守ることについて理解を深めていただきました。 | |
■阪神本線連続立体交差事業(鳴尾工区)
鳴尾工事事務所にて、施工を担当されている阪神電気鉄道の方から、阪神本線の高架化と甲子園駅の拡張について、どうして工事を行っているのかスライドを用いて、ていねいにわかりやすく説明していただきました。 さらに鉄道を高架化する順序について、土木学会のスタッフがプラレールを用いて説明しました。工事中に引退した赤銅車も使用し、一連の流れを実演しました。 現場では、工事の担当者から高架下で施工手順について、施工写真や図解を交え、詳しい説明を受け、高架上では甲子園方面と鳴尾駅方面の2班に分かれて見学し、高架上で移動している最中には隣で走行している阪神電車を身近に感じていただきました。 高架化した現場から甲子園駅までは、現場ヤード内を徒歩で移動しましたが、途中に鉄筋を組立中の地中梁があり、参加者の皆さんは、スケールの大きさに驚きながらも、いろいろ疑問に感じたことについて、現場工事担当の方に熱心に質問されるなど、理解を深めていました。 | |
■鉄道駅総合改善事業 阪神電鉄本線 甲子園駅改良工事
甲子園駅の見学は、特徴的な大屋根の工事、安全・快適で使いやすい駅としてリニューアルしているホームの拡幅状況やエレベーター工事について、ていねいにわかりやすく説明していただきました。 列車が遅延した場合や野球がある際に使用されている下り降車ホームで、現場工事担当の方の説明に、熱心に耳を傾けて頂きました。 | |
■参加の皆さまへ
この度は、一般市民見学会「土木構造物現場見学会 −阪神・淡路大震災から20年−」にご参加いただきありがとうございました。皆さまのご協力により無事に見学会を終えることができましたこと、心より御礼申し上げます。 皆さまよりいただいたご意見につきましては、今後の学会行事や企画に活用させていただきます。 土木学会では、今回のような見学会を年に2回程度企画しております。 また、皆さまに、ご参加いただき、再度お会いできる日を楽しみにしております。 ご参加いただきありがとうございました! | |
■見学先関係者の皆さまへ
今回の一般市民見学会「土木構造物現場見学会 −阪神・淡路大震災から20年−」の開催にあたり、兵庫県様、西宮市様、阪神電気鉄道様、阪神高速道路様、阪神高速道路技術センター様におかれては、ご協力をいただきましたこと、本当にありがとうございました。 震災資料保管庫では阪神高速道路の皆様、阪神電鉄本線工事では阪神電気鉄道鳴尾工事事務所の皆様におかれては、見学会のために誘導路を分かりやすく設置していただくなど、見学会の準備から当日の案内まで、多大なるご労力をいただきましたこと、本当にありがとうございました。 今回の見学会が成功裏に開催できましたこと、あらためまして感謝申し上げます。参加の皆さんからは、「楽しかった」「わかりやすかった」等多くの感想をいただいております。 今後とも土木学会活動に、ご支援ご協力の程、宜しくお願い申し上げます。 |