建設業界再編、公共投資削減、公団民営化、特殊法人改革、PFI、大学独立法人化、公共公益事業自由化・・・。
今土木界は、かつてない構造改革の波にさらされています。これら土木界の姿を大きく変えようとする構造改革に対して、私たち土木技術者はどのような姿勢で臨むべきか、今まさに、議論すべき時となっています。
建設業界、国、自治体、公団、大学、教育研究機関など土木界を構成する団体はさまざまですが、私たち土木技術者は、立場は違えどもわが国の社会資本整備に心骨を砕き、使命感を持って自らの仕事に取り組んできました。私たちが作り上げたインフラストラクチャーがわが国の産業発展を支え、市民生活の安全を守っているという事実に誇りを持ってきました。
しかし一方で公共事業を核に展開してきた土木界は、コスト競争力に乏しく、新技術開発や新事業分野の開拓力にも不充分さが残るという批判があります。日本経済を支えてきた自動車や電機等の製造業は、2度にわたるオイルショックで原油価格が4倍に高騰するという難局を乗り越え、プラザ合意後の円高で輸出価格が半減しても生産効率を向上させて競争力を維持し、現在の我国の経済発展を支えてきました。これら製造業に比べ土木業界は厳しさが不足していたという声があります。
現在の土木界を取り巻く構造改革の波は、業界の効率性向上を促すかもしれません。しかしともすれば、先達が営々と築いてきた世界を簡単に壊してしまう可能性があります。
このシンポジウムでは、私たち土木技術者が直面している構造改革に対して、受動的に対応するのではなく、むしろ積極的に、挑戦姿勢をもって臨むために必要なことは何か、あらためて議論をしたいと考えています。
シンポジウムの結論があるわけではありません。ゲストスピーカーのお話を皮切りに、パネラーは敢えて守旧派と改革派に分かれて、議論を展開します。そして、この議論に参加し、これからの土木について語っていただくのは、あなたです。
土木関係者の方々、一般市民の方々の積極的なご参加をお待ちしています。
主催 | 土木学会関西支部FCCW |
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日時 | 2002年3月29日(金)14:00〜17:00 |
会場 | 大阪国際会議場(グランキューブ大阪)10階 1001、1002会議室
住所: 530-0005 大阪市北区中之島5-3-51 TEL: 06−4803−5555 URL: http://www.gco.co.jp/index-j.html |
定員 | 200名(申込者多数の場合は抽選とさせていただきます。なお当選者にはハガキにて参加証を郵送(22日頃を予定)します。シンポジウム当日に参加証を必ずご持参下さい。) |
参加費 | 無料 |
申込方法 | 参加ご希望の方は、(1)氏名 (2)所属 (3)連絡先(〒、住所、TEL、FAX)を明記の上、下記までFAXまたはE-MAILにてお申し込み下さい。
なお、メールで応募される方は、件名の所に「土木構造改革に臨む」と明記下さい。 |
申込・問合先 | 土木学会関西支部「土木構造改革に臨む」係
住所: 541-0055 大阪市中央区船場中央 2-1-4-409 TEL: 06−6271−6686 FAX: 06−6271−6485 メール: Shimin@gis.umds.ac.jp |
申込締切日 | 2002年3月15日(金)必着 |
13:30 | 開場 | |
14:00 | 開会 | |
14:10 | 基調講演「構造改革と土木への期待(仮題)」 | |
作家・猪瀬 直樹 氏 | ||
15:00 | パネルディスカッション | |
行事役・建山 和由(京都大学) 守旧派として4名、改革派として4名 | ||
17:00 | 閉会 |
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