「市民の土木賞」は、近年、土木の業績がとかく市民からの誤解を招くなど市民と遠い存在となりつつある中、優れた土木技術を市民により評価すること、市民と共に行った業績に焦点を当て評価することを通じ、Civil Engineering という文字の通り、土木の業績が市民のものであることを認識し親しんでいただくことを目的として、土木学会関西支部創立80周年を記念し創設したものです。第1部門「市民が選ぶ土木の技術部門」及び第2部門「市民と歩む土木の業績部門」の2部門を設け、募集を行いました。
第1部門 市民が選ぶ土木の技術部門 |
第2部門 市民と歩む土木の業績部門 |
過去(概ね10年間)の土木学会関西支部技術賞等の成果を市民に知っていただき、その中から、「社会貢献の程度」・「市民へのアピールの程度」という選考基準に基づき、特に優れた業績を市民の視点から選び表彰するもの | 市民意識の変化等の中、近年増えている市民との協働、市民の参画による事業や、市民の理解を得られるよう工夫をこらした事業の中から、「市民との一体性」・「市民への情報発信度」・「独自性、地域性」という選考基準に基づき、特に優れた業績を表彰するもの |
応募総数 40件 (技術的に優れた土木のプロジェクトが中心) |
応募総数 25件 (市民が参画しながら行っている土木事業が中心) |
第1部門については、応募のあった中から事前書類選考を通過した10件を対象に、「市民に役に立っている」「技術がスゴイ」という2つの視点から、市民の方々による投票を行っていただきました。主要駅の駅前など4箇所で設けたまちかどの投票会場や、インターネットホームページにおいて、1,000人を越える市民の方々に投票していただきました。
まちかど市民投票 | ホームページ投票 |
4会場で開催、その場で投票を受付 大阪・JR北新地駅構内(8月10日) 神戸・兵庫運河(8月25日) 京都・京都駅前広場(9月10日) 大阪・南港インテックス大阪(10月13日) |
地下鉄・JR等の主要駅、公共施設、学校等でポスター・チラシにより市民投票を周知 ホームページ「市民の土木賞」市民投票サイトにおいて投票を受付 受付期間 8月10日〜10月15日 |
有効投票数 563票 | 有効投票数 484票 |
※ 投票の特典として、抽選で20組40名様を対象に「ミステリーツアー」(土木施設の見学会)に招待します。
市民投票などの一次選考を通過した業績を対象に、公開発表会における発表及び審査委員による最終審査を行い、大賞2件、特別賞8件、奨励賞3件の受賞業績を決定しました。
【市民の土木賞 審査委員】
佐藤友美子(サントリー次世代研究所部長)
藤沢 久美(シンクタンクソフィアバンク副代表)
真木 嘉裕(歴史街道推進協議会事務局顧問)
山崎 登(NHK解説委員)
嘉門 雅史(京都大学地球環境学大学院教授)