2005年度一般市民対象見学会 開催報告

開催風景アンケート結果(PDF A4 6頁 約44.9 KB )

タイトル 「京都と大阪をつなぐ新しい道路と線路を歩いてみよう!」
主催 土木学会関西支部
日時 2005年11月5日(土)9:30〜16:30
参加者数
100名

  市民幹事会では、平成17年度の一般市民対象見学会として、「京都と大阪をつなぐ新しい道路と線路を歩いてみよう!」を開催しました。
 参加者は、抽選で選ばれた100名の方で、京都と大阪間を結ぶ広域ネットワークをなす「第二京阪道路(午前の部)」と「中之島新線(午後の部)」の2大プロジェクト建設現場を見学しました。
 見学場所の移動は、大型バス2台に分乗し、昼食後には、京阪電車(枚方市駅発の準急:一車両を貸切り)に乗車して、中之島新線の現場に直行しました。前日までの予報では、天候が心配されていましたが、当日は絶好の秋晴れとなり、参加者全員が気持ちのいい汗を流すことができました。

  1. 第二京阪道路(国道1号バイパス)
     すでに開通しているコンクリート連続高架橋(京田辺〜内里)の見学を行い、橋脚のデザインや道路景観の考え方、道路が整備されることにより京阪間の交通渋滞が解消されることを理解しました。現地では、道路表面に雨水が溜まらず、車両が安全に走行できる「排水性舗装(エンジン音やタイヤ走行音も吸収される)」の散水実験も見学できました。また、道路と生活空間の間に広い植樹帯を設けることで、騒音や排気ガスの影響が緩和され、人にも環境にもやさしい道づくりとなることを学びました。
     現在、工事が進められている下部工事の現場(倉治地区)では、直径が51mmもある太い鉄筋の組立状況や作業足場の概要について説明を受け、スケ−ルの大きさに感動しました。また、現場で見つかった遺跡や出土品(讃良郡条里遺跡)も展示していただき、縄文時代の文化にも触れることができ、充実した時間を過ごせました。

  2. 中之島新線(京阪電鉄直通運行)
     現在、供用中の京阪本線を中之島新線に切替える現場(切替工区)の見学を行い、開削施工、線路付替、現在線撤去の施工手順を学びました。新線が整備されることにより中之島の土地利用が高度化し、交通アクセスが向上することを理解しました。
     最も深い位置を通る新北浜駅の開削現場(第5工区)では、地中を掘削する範囲の両側に連続した土留壁を地下80mまで造成すること、シールドマシンをジャッキで押し進めながら地盤を掘削するシールド工法について説明を受け、地下鉄工事の緻密さに驚かされました。また、天満橋から玉江橋までの新線区間(2.9km)すべてを見学させていただき、中之島の街並みや雰囲気に溶け込んだ建設現場を体感できました。
参加者のみなさんへ
 この度は、一般市民対象見学会へご参加いただき、誠にありがとうございました。みなさまのご協力により、無事見学会を終えることができました。心よりお礼申し上げます。
 いただいた貴重なご意見等は、今後の参考にさせていただきます。またのご参加をお待ちしております。

見学先関係者のみなさんへ
 参加者へのアンケートを行った結果、「楽しかった:91%」、見学会の内容が「よく分かった:67%」、「難しかったが、だいたい分かった:30%」と大変好評でありました。
 これは、みなさまが分かりやすいビジュアルな資料やビデオを使い、専門用語を平易な言葉に置き換えるなど、創意工夫のうえ、ご説明いただいた結果であると考えております。
 なお、今回、見学会を快くお引き受けいただいた「国土交通省近畿地方整備局浪速国道事務所」、「熊谷・青木あすなろJV」、「(財)大阪府文化財センター」のみなさま、ならびに「京阪電鉄(株)」、「中之島高速鉄道(株)」、「奥村組・竹中土木・京阪建設JV」、「大林・前田・大鉄JV」のみなさまをはじめ、関係者各位には心から感謝申し上げます。
 今後とも、土木学会関西支部行事へのご理解とご協力方よろしくお願い申し上げます。

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