開催風景|アンケート結果(PDF A4 5頁 約320KB)|Q&A|
タイトル | 「小中高生対象見学会『平成の太閤下水を見に行こう!』 〜地下60mの大規模トンネルって?」 |
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主催 | 土木学会関西支部 |
協力 | 大阪市建設局、間・西武・中林・久本・青木特定建設工事共同 企業体、株式会社精研 |
日時 | 2010年8月21日(土)12:00〜18:00 |
参加者数 |
92名 |
土木学会関西支部市民幹事会は、2010年度の小中高生対象見学会を 「『平成の太閤下水を見に行こう!』 〜地下60mの大規模トンネルって?」と題して開催し、3ヵ所の見学内容について、下記のとおり報告します。
逢阪立坑工事現場 逢阪立坑は、現在築造中である北浜逢阪貯留管(愛称:平成の太閤下水、延長約4.8km)の発進立坑です。立坑内へ入る前に、平成の太閤下水プロジェクトの概要や立坑築造の施工法(ニューマチックケーソン工法)等について説明を受けました。その後、現場見学をスタートし、はじめに内径約18m、深さ約60mの立坑下まで階段で下りましたが、その深さ・規模には本当に驚きました。地下では、内径約6mのトンネルの中に入ってシールドマシンの直後まで歩いて行き、シールド工法やセグメントの運搬・設置方法についての説明を聴きました。また、普段は乗れない工事用エレベーターで地上に戻ることも体験できました。地上では、シールドマシンを遠隔で運転操作する運転監視室を見学し、最先端の掘削技術について勉強しました。また、実際に使用するセグメントに来場記念として絵を描くなど貴重な体験をしました。(トンネルに設置されたセグメントの写真) 太閤下水見学施設 太閤下水見学施設は、江戸時代に築造されて今も現役で活用されている下水道の一部を見学できる施設で、平成18年1月20日に大阪市の文化財として指定されました。この太閤下水は、幅・高さが約2mあり、石積や下水が流れる様子を間近で見学することができ、特に石積は、昔の技術レベルの高さに驚かされました。また、大阪市の下水道整備の歴史についても説明を受け、下水道が昔から重要なライフラインとして役割を担ってきたことを改めて実感することができました。「参照:太閤(背割)下水パンフレット」 西天満立坑工事現場 西天満立坑は、北浜逢阪貯留管の到達立坑です。見学は、内径約15m、深さ約40mの立坑下まで階段を下り、到達防護工の凍結工法を見学しました。凍結工法は、壁面の土を凍らせて固められており、地上よりも涼しいことに驚きました。また、立坑上部に屋根が無いため下からの眺めも楽しむことができ、記念となる集合写真も撮影し良い思い出になりました。一方、地上部では、今回の工事に関する土木実験を見学しました。凍結工法の実験では、実際に凍らせた土に触れることができて、より工法の理解を深められました。また、ニューマチックケーソン工法の実験では、水槽を利用して水圧が作用する仕組みを分かりやすく説明され、楽しく土木工学を勉強することができました。 以上、今回の見学会を通して、こんな身近に最新の土木技術が結集された工事現場や見学施設があることを知りました。また、土木に関わる人々が、環境保全や災害などから町を守り、住み良いまちをつくる為に、大切な役割を担っていることが実感できました。 | |
参加者のみなさんへ
見学先関係者のみなさんへ
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