開催風景|アンケート結果(PDF A4 10頁 約338 KB)|Q&A|
タイトル | 「〜 僕らの水はどこからくる? どこへいく?? 〜琵琶湖からつながる水の道 探検!」 |
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主催 | 土木学会関西支部 |
共催 | 京都府 |
後援 | 京都市、京都市教育委員会 |
日時 | 2011年6月4日(土)8:30〜17:30 |
参加者数 |
157名 |
土木学会関西支部市民幹事会では2011年度の一般市民対象見学会を「〜僕らの水はどこから来る?どこへ行く??〜琵琶湖からつながる水の道探検!」と題して、滋賀県から京都府に至る琵琶湖疏水を中心に土木施設、土木工事現場を見学しました。
各見学場所での内容について、下記の通り報告します。
いろは呑龍(どんりゅう)トンネル まず、長岡京市にある洛西浄化センターで、京都府流域下水道事務所の方から、"私たちのくらしと水循環"と"いろは呑龍(どんりゅう)トンネルの概要"について説明していただきました。 "私たちのくらしと水循環"では、日常生活において何気なく使っている"水"がどのように循環しているのか、また地球上に存在する水のうち、私たちが使える水の量は実際どのくらいかを、地球儀のビーチボールを使いながら詳しく説明していただきました。"いろは呑龍トンネルの概要"では、大雨による浸水から生命・財産を守る雨水幹線"いろは呑龍トンネル"について、その役割からトンネルの施工方法までを映像を交えて説明していただきました。 その後、向日(むこう)市にある乙訓(おとくに)ポンプ場にバスで移動しました。こちらでは、内径約17m、深さ約25mの立坑を階段で降り、底版部で記念撮影をしていただいたあと、石田川の管渠(いろは呑龍トンネルに水を取り入れるもの)と地中接続する部分までの間、約200mのトンネル内を歩いて見学しました。ここではトンネルの大きさ(内径約6m)に驚くとともに、このような大きなトンネルが複雑に曲線施工できる土木技術のレベルの高さに驚きました。地下構造物の壮大なスケールと地下の涼しさを堪能して頂いた後の立坑を階段で昇るのは大変でしたが、施工の苦労を知る良い機会にもなりました。 地上部では、参加者はいろは呑龍トンネルのキャラクターと記念撮影をしていただき、施工業者の方から施工時の様子や苦労話しについて写真パネルなどを使って説明いただきました。 参加者からは"水の大切さを改めて知ることができました"、"地下にこんなに重要な施設があるとは知らなかった"などの声を多く頂きました。 琵琶湖疏水(びわこそすい)記念館〜インクライン〜水路閣 琵琶湖疏水記念館では疏水事業によって京都の復興に尽力した先人達の偉業をビデオや資料閲覧にて勉強致しました。当時の土木技術レベルの高さに驚くとともに、先人達の熱い思いを感じ取ることができました。 琵琶湖疏水記念館の後は、インクラインから水路閣に至る京都市蹴上周辺の疏水施設を散策しながら見学致しました。インクラインや、インクライン沿いに残るレンガ造りの蹴上浄水場、蹴上発電所はさすがに歴史を感じさせる趣があり、建設当時を思い巡らせることができました。 異国を感じさせる水路閣を目にした参加者の口々からは、"すごい"、"綺麗"の賞賛の声が次々と挙がっていました。今では南禅寺の風景にしっかりと溶け込んでいますが、建設当時様々な声が挙がる中、この異国風水路を造った先人達の知恵と努力には敬服致します。 南郷洗堰(なんごうあらいぜき)・アクア琵琶 京都から滋賀に場所を移し、琵琶湖における水管理を南郷洗堰・アクア琵琶にて学びました。琵琶湖に流入する河川は大小合わせ460本存在しますが、琵琶湖から出て行く河川は瀬田川のみであり、下流域となる大阪と上流域の滋賀の治水や水利を調整する要所が洗堰であることを琵琶湖河川事務所から説明頂きました。 アクア琵琶を見学中の参加者からは"琵琶湖の水管理がこれほど重要だとは思わなかった"、"洗堰が洪水に役立っていることが分かった"などの意見を聞くことができました。 見学の最後に体験した雨体験コーナーでは子供さんからご年配の方まで数多くの方々に日本記録の時間降雨量(187mm)から世界記録の時間降雨量(600mm)までを体験頂きました。参加者からは笑顔や笑い声がたくさん聞こえ大変好評頂きました。 | |
見学会に参加の皆様へ
見学先関係者の皆様へ
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