開催風景|アンケート結果(PDF A4 8頁 約653 KB)|
タイトル | 「〜大規模地震への備え〜直立浮上式防波堤と稲むらの火の館を探求しよう!」 |
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主催 | 土木学会関西支部 |
共催 | 和歌山県 | 日時 | 2012年10月13日(土)13:00〜18:00 |
参加者数 |
76名(最低年齢は8歳、最高年齢は80歳) |
土木学会関西支部市民幹事会では、2012年度の一般市民見学会を「〜大規模地震への備え〜直立浮上式防波堤と稲むらの火の館を探求しよう!」と題して、「和歌山下津港海岸(海南地区)津波浸水対策工事」の現場見学や「稲むらの火の館」において"津波"防災と"土木"の役割について理解を深めました。
和歌山下津港海岸[海南地区]直立浮上式防波堤 はじめに、県立「わかやま館」にて、和歌山下津港[海南地区]における津波対策事業の概要や直立浮上式防波堤の工事手順等について説明していただきました。まず、事業の目的や役割等についてまとめられたビデオを聴講し、続いて、直立浮上式防波堤の施工手順を施工写真や図解を交え詳しい説明を受けました。 特に、直立浮上式防波堤については、通常時は航路としての機能を確保しつつ、津波来襲時には防波機能を発揮させるために可動式の防波堤が採用されことや、3本1組の鋼管の杭に空気を送り込むことにより、10分以内で防波堤を出現させることができるメカニズムなど、参加者の皆さんも興味を持って説明に聞き入っていました。 次に、施工現場に移動し、防波堤の位置や施工規模を確認しました。参加者の皆さんは、スケールの大きさに驚きながらも、操作手順やメンテナンスに関することをはじめ、いろいろ疑問に感じたことについて、現場の工事担当の方に熱心に質問されるなど、理解を深めていました。 稲むらの火の館 ここでは、直立浮上式防波堤などの近代における津波防災に対し、安政の大津波から村人を守った偉人「濱口梧稜」の功績や精神を通じ、津波の恐ろしさや命や暮らしを守るための教訓など、古くから取り組まれている津波防災について学習しました。 施設内では、「津波防災教育センター」において、街が津波に襲われるイメージを体感できる3Dシアターを鑑賞し、そのあと、現在の「ヤマサ醤油」の事業主であった濱口梧稜が生まれの地である現広川町において、私財を投げ打ってまで取り組んだ津波防災へ想いについて、館長より詳しく解説していただき、参加者の皆さんもその功績に感銘を受けたとともに、命や財産を守った防波堤が大切な役割を果たしていたことを実感することができました。 また、起震車による地震体験も行われ、参加した子供たちも興味津々で、震度7の揺れの強さには楽しさも忘れ驚いていました。 最後に、現在もその姿を残す、濱口梧稜が村人たちと築き上げた長さ約600m、高さ5mの「広村堤防」を参加者みんなで歩きながら見学し、津波防災に対する功績の偉大さに感動しました。 見学会では、熱心に質問される参加者も多数おられ、津波防災に対する関心の高さが改めて認識できたとともに、津波防災に関する土木技術のあり方等について理解を深めていただけた。 | |
見学会に参加の皆様へ
見学先関係者の皆様へ
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