土木学会関西支部市民幹事会では、将来の社会を担う子供たちに暮らしを支えている社会資本整備や災害のメカニズムなどを伝えることが重要と考え、土木と学校教育とをつないでいく取り組みとして、学校教育に携わる教職員の方を対象に講習会を開催しています。
●『知っておきたい!環境に優しい資源再生術』(主催:国立大学法人 兵庫教育大学、共催:(社)土木学会関西支部)
『知っておきたい!環境に優しい資源再生術』 アンケート結果(PDF A4 2頁 約214KB) | |||||||||||||||||||||||||
開催日時 | 平成24年8月1日(水) | ||||||||||||||||||||||||
場 所 | 神戸市東灘処理場 | ||||||||||||||||||||||||
主 催 | 国立大学法人 兵庫教育大学との共催 | ||||||||||||||||||||||||
対 象 者 | 小学校、中学校、高等学校、特別支援学校の教職員38名 | ||||||||||||||||||||||||
講 師 | 岡本 享久(立命館大学理工学部 環境システム工学科 教授)
佐藤 礼次郎・田中 裕子(神戸市建設局 東水環境センター職員) |
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≪講義≫ 立命館大学岡本教授から「知っておきたい!環境にやさしい資源再生技術」というテーマで講義をしていただきました。コンクリート構造物の紹介や、コンクリートは水、セメント、砂、砂利、混和剤及び空気から出来ているとの説明がありました。さらに、高性能化した高強度・高流動コンクリートなど、多機能化したポーラスコンクリートそして再資源化した再生骨材コンクリートなど、新しい用途に合ったコンクリートがあることを学びました。 ≪実習≫ エココンクリートのうち、ポーラスコンクリートについて実験を交えて詳しく学習しました。実験では、普通のコンクリートとポーラスコンクリートをそれぞれ水に浸け、あふれる水の量でポーラスコンクリートの空隙(隙間)がどれくらいあるのかを調べました。また、ポーラスコンクリートは、空隙があるため、透水性に優れ、歩行者にやさしい舗装に使われたり、緑化コンクリートに使われることが多いことを学習しました。 次に、普通コンクリート、早強コンクリート及び水中コンクリートのそれぞれの違いについて、実際に実験を行いながら学びました。この中で、水中コンクリートは水中で分離しにくいが、攪拌すると分離してしまう、しかし、早強コンクリートはすぐに固まるので攪拌しても分離しないことを確認しました。 ≪見学≫神戸市東灘処理場 神戸市東灘処理場の職員の方から下水処理の仕組みについて説明を受けました。その後、パックテストという水質実験を行い、身近なものの汚れ具合を調べ、見た目はきれいでも、実際は汚れているものがあることを知りました。 さらに、処理場の施設見学を行い、水がきれいになっていく水処理を見ました。また卵型消化タンクの頂部に登り、その高さと神戸の山々にみなさん感嘆されていました。下水道のバイオガスを都市ガスに注入するための施設や、こうべバイオガスステーションという天然ガス車に供給する施設など下水道のバイオ技術をエネルギー活用する施設を見学しました。 | |||||||||||||||||||||||||
講座の様子 |
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