2013年度 一般市民対象見学会

橋とトンネルの土木工事現場見学会 開催報告

開催風景(PDF A4 1頁 約339 KB)アンケート結果(PDF A4 9頁 約222 KB)

タイトル 「橋とトンネルの土木工事現場見学会」
協力 西日本高速道路株式会社
日時 2013年11月16日(土)12:00〜18:00
参加者数
70名
 土木学会関西支部市民幹事会では、2013年度の一般市民見学会を「橋とトンネルの土木工事現場見学会」と題して、西日本高速道路(株)のご協力を得て、普段、なかなか見ることの出来ない土木工事の現場見学会を実施しました。  当日は秋晴れのなか、現在建設中の新名神高速道路の、都市近郊での環境に配慮したトンネルを掘削している現場(箕面トンネル東工事)と、清水の舞台を彷彿とさせる大規模な工事用仮橋(坊川第3橋工事)を見学し、土木をより身近に理解していただくことができました。

箕面トンネル東工事(新名神高速道路)
 当日は、最寄の大阪モノレール彩都西駅に集合していただき、バスにて丘陵を登り、大阪平野を一望できる箕面トンネルの現場へと移動しました。
 現場では、参加者の皆さんには、まず安全のため、全員に「ヘルメット」と「軍手」を着用していただき、また今回は特別にトンネル内ということもあり、「防塵マスク」も着用していただきました。 その間、現場では大成建設現場作業所の計らいにより、発破時の安全を周知確保するためのミュージックを放送していただき、参加者の皆さんには、入坑にあたっての緊張感を味わっていただきました。 なんとその音楽はあのジェームスボンドのMission Impossibleでした!
 入坑後、トンネル内に設置された特大スクリーンのある特設会場で、本事業について、施工手順を施工写真や図解、模型実験を交え、詳しい説明を受けました。
 本現場の特徴は、NATOM工法では珍しくベルトコンベアを採用したずり出しを実施しており、2000m級のトンネル工事を効率的かつ綺麗に施工するための工夫をされていました。 参加の皆さんは、口々に本現場について、「綺麗で土木工事の現場ではないみたい」等の感想を言われていました。
 特に参加者の皆さんは、トンネル工事の現場では縁起を担ぎ、「お茶漬けを食べない(山が崩れるのを連想する)」、「女性の方は入坑できない(山の神が嫉妬する)」等、興味深い風習があることをにビックリされていました。(今はそのようなことはあまり気にしていないとのこと)

坊川第3橋工事(新名神高速道路)
 箕面トンネルの現場を出て、坊川第3橋へと移動する車中では、名神高速道路の「名神50年の軌跡」と「安心安全ガイドブック」のDVDを上映し、高速道路(土木)の重要性や、高速道路上での事故が起きた際の対応や安全の確保についてもを勉強していただきました。
 現場では、既に仮設の橋がほぼ完成しつつあり、高さ30mもあるその仮設橋をバスにてゆっくりと通行しながら、現場中央部まで移動していきました。
 降車後、参加の皆さんには、「現場見学」と「現場説明」の2班に分けて行動していただき、「現場見学」の方は、うっすらと紅葉をはじめた秋の圧巻の景色を堪能しいていただきました。
 「現場説明」では「奥深い山中を工事するために、この大規模な仮設橋がなぜ必要なのか?」、「なぜこんなに高さが高い橋が必要なのか?」等の詳しい説明を受けました。 また、参加者の皆さんからも、熱心な質問もたくさんあり、土木に対する理解を深めていただきました。

見学会に参加の皆様へ
 この度は、一般市民見学会「橋とトンネルの土木工事現場見学会」にご参加いただきありがとうございました。皆さまのご協力により無事に見学会を終えることができましたこと、心より御礼申し上げます。
 皆さまよりいただいたご意見につきましては、今後の学会行事や企画に活用させていただきます。
 土木学会では、今回のような見学会を年に2回程度企画しております。 また、皆さまに、ご参加いただき、再度お会いできる日を楽しみにしております。
 ご参加いただきありがとうございました!

見学先関係者の皆様へ
 今回の一般市民見学会「橋とトンネルの土木工事現場見学会」の開催にあたり、西日本高速道路(株)並びに大成建設(株)の皆さまにおかれては、見学会の準備から当日の案内まで、多大なるご労力とご協力をいただきましたこと、本当にありがとうございました。
 参加の皆さんからは、「楽しかった」「わかりやすかった」等多くの感想をいただいております。
 今回の見学会が成功裏に開催できましたこと、あらためまして感謝申し上げます。
 今後とも土木学会活動に、ご支援ご協力の程、宜しくお願い申し上げます。

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