土木学会関西支部市民幹事会では、将来の社会を担う子供たちに暮らしを支えている社会資本整備や災害のメカニズムなどを伝えることが重要と考え、土木と学校教育とをつないでいく取り組みとして、学校教育に携わる教職員の方を対象に講習会を開催しています。
●『知っておきたい!津波・高潮防災の最前線』(主催:国立大学法人 兵庫教育大学、共催:(公社)土木学会関西支部)
『知っておきたい!津波・高潮防災の最前線』 アンケート結果(PDF A4 3頁 約182KB) | |||||||||||||||||||||
開催日時 | 平成25年8月5日(月) | ||||||||||||||||||||
場 所 | 津波・高潮ステーション | ||||||||||||||||||||
主 催 | 国立大学法人 兵庫教育大学との共催 | ||||||||||||||||||||
対 象 者 | 小学校、中学校、高等学校、特別支援学校の教員40名 | ||||||||||||||||||||
講 師 | 高野保英(近畿大学 理工学部社会環境工学科 講師)
鍋島康之(明石工業高等専門学校 都市システム工学科 教授) 新堀満・岩ア初美(大阪府西大阪治水事務所) |
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≪講義≫ 近畿大学高野講師と明石工業高等専門学校鍋島教授から,「知っておきたい!津波・高潮防災の最前線」というテーマで講義をしていただきました.日本の災害の現状から,過去の水害・高潮災害の事例,地震発生のメカニズム,それに伴って生じる津波・液状化現象などの説明がありました.さらに,現在気象庁で定められている警報・注意報の内容と,自然災害を引き起こしかねない気象条件時に,迅速に情報を収集する手段を学びました. ≪実習≫ まず,地震と津波発生のメカニズムおよびその現象を,模型を用いて学習しました.実験では,2種類の津波発生模型を使って津波による水の動きや,地震模型を使って地震発生時の地盤の動きを学習しました. 次に,2種類の地盤液状化実験装置を用いて,液状化の発生メカニズムと現象を学びました.大型の実験装置では,繰り返しの震動によって水を含んだ砂の液状化を発生させ,水の噴出と地盤の軟弱化を確認しました.また小型の実験装置では,振動に伴って砂が噴出することを確認しました. ≪見学≫津波・高潮ステーション 大阪府西大阪治水事務所の職員の方の案内で,津波・高潮ステーションを見学しました.津波・高潮ステーションでは,主に大阪の地形,大阪で発生した津波・高潮災害の歴史,近い将来発生が予想されている東南海・南海地震や大阪府の治水対策について説明を受けました.また施設内にある津波災害体感シアター(ダイナキューブ)では,起こり得る津波災害を音と映像によって実際に体感しました.さらに,西大阪治水事務所内にある通常は入ることのできない水門の監視操作室を見学し,西大阪の津波・高潮防災施設の現状と緊急時の水門操作について学びました. | |||||||||||||||||||||
講座の様子 |
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