開催風景|アンケート結果(PDF A4 9頁 約424KB)
タイトル | ダムの工事現場を見に行こう! 〜天ヶ瀬ダム再開発事業〜! |
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主催 | 土木学会関西支部 |
協力 | 国土交通省近畿地方整備局琵琶湖河川事務所 |
日時 | 2016年6月5日(日)10:00〜16:40 |
参加者数 |
79名 |
はじめに
土木学会関西支部市民幹事会では、2016年度の小中高生対象現地見学会を「ダムの工事現場を見に行こう。〜天ヶ瀬ダム再開発事業〜」と題して、国土交通省近畿地方整備局琵琶湖河川事務所のご協力を得て、普段、なかなか見ることの出来ない土木工事の現場等の見学会を実施しました。 天ヶ瀬ダム再開発事業は、洪水調節機能の強化、京都府の水道用水の確保、発電能力の増強を目的にトンネル式放流設備を整備されています。このトンネル式放流設備は、幅23m(内空)高さ26m(内空)で国内でも最大級の大規模な水路トンネルです。また、放流設備の設置に伴い架け替えが行われている白虹橋は、景観に配慮するため「自碇式PC吊床版橋」という国内でも5例目という珍しい構造の橋梁です。これらの見学を通して、土木工事のダイナミック面と景観との調和といった繊細な面を参加者には実感していただきました。 天ヶ瀬ダムの見学 まずはじめに天ヶ瀬ダムサイトから、ダムの役割(「洪水を防ぐ」「電気をつくる」「飲み水をためる」)や構造、再開発事業の概要に (1)ダムの見学 ダムサイトから、実際のダムを見ながら説明を聞いていただくことにより、ダムの規模を実感していただいたとともに、ダムの役割については「雨が降る前に洪水に備えて水を減らし(予備放流)、その後調整しながら下流に流す(洪水調節)ことにより洪水を防いでいること」や「貯めた水の高低差を利用した水の勢いで水車を回し、発電を行うこと」「雨が少ないときも、ダムに水をためておくことにより、飲み水を確保できること」などダムの役割について、さらに、これらの能力をさらに上げるために、再開発事業が実施されていることについて、理解を深めていただきました。 (2)減勢池部(水路トンネル)およびゲート室部(立坑)の見学 水路トンネルの抗内に入って、大規模トンネルの構造や施工機械(ドリルジャンボ)の説明を含めた施工方法について、現場監督員から説明していただき、大規模なトンネルが、どのように掘削されているかについて見学していただきました。 NATM(ナトム)工法実験 トンネルの施工方法【NATM工法】ついて、土木学会関西支部から実験模型を用いて説明し、トンネルがいかに安全に施工され、完成後もいかに安定した構造を保つかについて理解していただきました。 ※NATM工法とは : 掘削した後、コンクリートを吹き付け、その後ロックボルト(岩盤とコンクリートとを固定する特殊なボルト)を岩盤奥深くにまで打ち込み、地山を補強しながら掘削する工法 白虹橋の架替工事の見学 白虹橋は、ダムや周辺の景観と調和させるため全国的にも5例目という非常に珍しい形式である「自碇式PC吊床版橋」という構造が採用されており、その構造と施工方法について見学していただきました。 | |
参加者のみなさんへ
見学先関係者のみなさんへ
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