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■ 受賞者 ■ |
■ 受賞業績内容説明 ■ |
大阪駅改良工事〜軟弱地盤上の既設構造物に近接した大規模掘削工事〜 |
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西日本旅客鉄道株式会社
ジェイアール西日本コンサルタンツ株式会社 株式会社大林組 |
大阪の都心部に砂浜出現 水辺でくつろぎ遊べる都会のオアシス空間の創出 |
大阪府西大阪治水事務所 |
北近畿タンゴ鉄道円山川橋りょう架替工事の完成 |
北近畿タンゴ鉄道株式会社
ジェイアール西日本コンサルタンツ株式会社 大鉄工業株式会社 株式会社横河ブリッジ 株式会社奥村組 株式会社淺沼組大阪本店 |
独自の認定制度等によるLED道路照明灯の先導的な普及促進 |
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大阪府都市整備部交通道路室道路環境課
大阪府都市整備部事業管理室 |
「みどりの風を感じる大都市・大阪」の実現に向けて〜みどりの風促進区域〜 |
大阪府環境農林水産部
大阪府都市整備部 |
<技術賞>
大阪駅改良工事〜軟弱地盤上の既設構造物に近接した大規模掘削工事〜 | |
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西日本旅客鉄道株式会社
ジェイアール西日本コンサルタンツ株式会社 株式会社大林組 | |
大阪駅周辺地域では新しいまちづくりが進められており、大阪駅を将来にわたって大阪の玄関口にふさわしい、快適で利便性が高く、賑わいに満ちたターミナルとすることが求められた。このコンセプトに基づき、大阪駅の改良工事ならびに大阪駅新北ビル(現在の「ノースゲートビル」)新築工事が実施された。
中でも、大阪駅新北ビル建設に伴う地下工事は、既設の鉄道高架橋に近接した深さ20m、横断幅約30〜60m、延長280mの大規模掘削工事であり、その上、掘削範囲は地盤が軟弱なため、高架橋に変状が生じないよう細心の注意を払って施工を進める必要があった。 そこで、本工事では、近接した既設高架橋への影響を極力抑制するため、補助工法としてソイルバットレス工法を採用し、既設高架橋の変位計測や沈下量予測を活用した情報化施工も行なった。その結果、既設高架橋の安全性を確保しながら、かつ列車運行にも支障なく無事に工事を完遂した。 本業績は、大ターミナル駅の直近で、高架橋構造物及び列車の運行に支障を来すことなく、大規模掘削工事を成し遂げたことは高く評価できる。また、本工事を無事完了したことでOSAKA STATION CITYとして予定通りグランドオープンし、大阪の玄関口にふさわしいターミナルとして誕生しただけでなく、駅周辺地域のまちづくりに寄与するという大きな役割を果たしたことなどが評価された。 |
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工事が完了し、グランドオープンを迎えたOSAKA STATION CITY | |
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<技術賞> 大阪の都心部に砂浜出現 水辺でくつろぎ遊べる都会のオアシス空間の創出 | |
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大阪府西大阪治水事務所 | |
大阪の都心部の河川は、ほとんどが垂直式のコンクリート護岸であることから、水辺に近づき、憩い、やすらぎを感じる空間を十分に提供できていないのが現状である。そこで、本事業は"「人と水辺の絆の復活」〜心に響く都心のオアシス〜"を基本コンセプトとして、これまで大阪の都心部にはなかった、川に直接触れることができ、水辺でくつろぎ、水遊びができる場として砂浜を整備し、水都大阪の新たな魅力創出を図ることを目的として実施したものである。
設計に際しては、地元活動団体とのワークショップや近隣小学校へのヒアリングを行い、利用面、安全面、生物環境の保全面等について意見交換を行った。その結果、砂浜については、遠足や課外学習の場として利用できる程度の広さを確保し、また傾斜部は水辺でのカヌーなどの利用や水遊び等を想定し、緩勾配に設定した。さらに、子供の目線でも園内の通路から水面を見通せるように工夫するなど、子供の安全面にもきめ細かな配慮がなされている。 本工事の完成後、小さな子供連れの親子が砂浜で遊ぶ姿や、地域の小学校や幼稚園の児童園児が水辺の魚、カニ等を見つけ学習している光景をたびたび目にすることができる。 本業績は、都心部において砂浜を創出するというユニークな取組みであること、利用者目線からさまざまな工夫を凝らし地域等と一体となって成し遂げたこと、地域住民に喜ばれる憩いの親水空間を提供したことなどが評価された。 |
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大阪ふれあいの水辺で遊ぶ子供 | |
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<技術賞> 北近畿タンゴ鉄道円山川橋りょう架替工事の完成 | |
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北近畿タンゴ鉄道株式会社
ジェイアール西日本コンサルタンツ株式会社 大鉄工業株式会社 株式会社横河ブリッジ 株式会社奥村組 株式会社淺沼組大阪本店 | |
平成16年の台風23号の豪雨により、円山川の一部の堤防が破堤し、その流域では甚大な被害が発生した。災害リスクを軽減するため「円山川河川激甚災害対策特別緊急事業」において、緊急的かつ集中的な河川整備が行われ、この事業の一環として、北近畿タンゴ鉄道宮津線円山川橋りょう架替工事が実施された。
本工事は兵庫県北部の豊岡盆地に位置し、厚さ約40mの軟弱な沖積粘性土層を主体とした地盤上で施工されるため、新規盛土による圧密沈下が懸念された。また、用地買収に要する補償費・協議時間等も考慮し工法を検討した結果、「活線直上工法」を採用した。この工法は、現在線と同じ位置に列車の運転間合いを利用して橋りょうの架替を行うもので、本工事では、活線直上での横取り工法により全長310mの橋りょうの嵩上げおよび架替を行った。 本工事では活線での施工が可能となるように、パイルベント橋脚工法や部分フローティング式鋼矢板工法(PFS工法)等の新しい技術を採用し、工期短縮・コスト縮減を実現した。また、アプローチ部盛土に軽量盛土(気泡モルタル盛土)を採用し、圧密沈下を抑制した。 本業績は、厳しい工程制約の中、大規模で難易度の高い既設橋りょう架替工事を無事完成させたこと、また、本工事の完成により、地域の安全性向上に多大に貢献したことなどが評価された。 |
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円山橋りょう架替工事の完成(アプローチ部から橋りょう部を望む) | |
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<技術賞特別賞> 独自の認定制度等によるLED道路照明灯の先導的な普及促進 | |
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大阪府都市整備部交通道路室道路環境課
大阪府都市整備部事業管理室 | |
LED道路照明灯は、省エネ性、長寿命の利点を備えた次世代の照明として、また東日本大震災以降の節電の取組みとして、その導入が期待されているが、家庭・オフィス等の用途に比べると、未だ普及が進んでいない。その理由としては、初期コストの高さに加え、JIS等の規格が未整備で、導入に不安があることが挙げられる。
そこで、本事業では照明性能等を客観的に評価する独自の製品認定制度を平成21年度から実施し、併せてLED道路照明灯の導入により期待できる削減コスト(電気代、保守費用)を原資に「リース方式」と組み合わせて道路照明灯の早期LED化に取り組めば、既存予算の枠内で大幅な消費電力削減を実現できることを示し、認定製品の積極的な導入を進めている。 なお、当該制度で認定された製品は、「道路照明施設設置基準・同解説」に規定する照明性能を満足するものであり、全国の自治体においても使用が可能である。 また、平成23年度には、平成21年度認定製品の半分以下の電力使用量で同等の明るさを確保できる製品が開発、認定されるなど、当該認定制度の実施が企業に対する技術開発のインセンティブとなり、次第に製品の性能は向上している。 本業績は、全国に先駆けてLED道路照明灯に関する独自の製品認定制度を構築し、「地方から国を変える」ことを実践するとともに、企業の技術開発の促進に寄与したことなどが評価でき、特に製品に対して正当な評価を与えることにより、LED道路照明灯の全国的な普及、促進が期待できるところに汎用性や発展性が認められることなどが評価された。 | |
LED道路照明の設置事例(府道大阪中央環状線・鳥飼大橋) | |
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<技術賞特別賞> 「みどりの風を感じる大都市・大阪」の実現に向けて〜みどりの風促進区域〜 | |
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大阪府環境農林水産部
大阪府都市整備部 | |
本事業は、大阪府が平成20年に策定した「将来ビジョン・大阪」のもと、「みどりの風を感じる大都市・大阪」の実現、とりわけ「海と山をつなぐみどりの太い軸線」づくりに取り組むものである。
平成23年5月に新たに制度化された「みどりの風促進区域」は、道路や河川を中心に民有地を含めた両側概ね100mの緑化を促進するもので、本区域内では、「街路樹の充実など公共事業の重点化」、「都市計画の規制緩和による緑化誘導」、「民間企業の協力による民有地緑化」の3つの施策により緑化の取組みを進めている。 「都市計画の規制緩和による緑化誘導」では、沿線民有地において従来型の規制により緑化を進めるのではなく、建蔽率や容積率等の規制緩和などのインセンティブの付与による緑化誘導に主眼を置くとともに、緩和の基準には全国で初めて「緑視率(建築物を道路側から見たときのみどりの割合)」を採用し、住民や来訪者が実感する緑化の度合いに即した評価を具現化することに成功している。 また、「民間企業の協力による民有地緑化」では、地域ぐるみの緑化を支援するため、地域で作成した緑化プランに基づく経費は、大阪府が全額負担し、また、樹木は企業等から提供されたものを活用している。併せて、緑化した住宅のローンの金利優遇や外構・植栽工事の割引など、企業独自の支援・協力が得られるような仕組みづくりも行っている。 本業績は、「緑視率」という、いわば利用者の視点に立った新たな評価指標を導入したことなど評価すべき工夫が多数あり、特に従来の"規制型"ではなく、緑化したい住民等が"選べる"制度とした高度な制度設計技術に独創性や先駆性が認められることなどが評価された。 | |
みどりの風促進区域の一つである「大阪港八尾線」 | |
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